「メキシコとの国境に壁を作るべき」「移民は追い出すべき」「地球温暖化など起こっていない」など、リベラルなエリートから見れば「トンデモ発言」を繰り返す「泡沫候補」だったはずのトランプ氏が、大方の予想を裏切って共和党員による予備選に勝ち、実際の大統領選でも、Facebookを活用したフェイクニュースにより大きなダメージを受けたヒラリー・クリントン氏に勝ってしまったのです。
トランプ氏が過去に行ったセクハラ発言のビデオなどが公開されても、彼の支持率には全く影響を与えなかった理由は、ここにあります。
2024年の各党の候補が誰になるかはまだ決まっていませんが(「現職のバイデン氏 vs.返り咲きを目指すトランプ氏」になる可能性が高いと言われています)、結局は、「political correctness」を掲げるリベラル vs.「political correctness」に不満を持つ保守層の戦い、になることが目に見えています。
(『週刊 Life is beautiful』2023年7月11日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみ下さい。初月無料です)
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