2.いずれやらなくてはならないこと
だからといって、オーバーエクステンションの考えは、むやみに事業の拡大を勧めているわけではありません。伊丹先生は、「本業が好調な時に行え」と言っています。事業が好調なスポーツショップは、オーバーエクステンションを検討されてはいかがでしょう。
そして、伊丹先生はオーバーエクステンションを行うには、大切なことがあると、指摘しています。それは、
・いずれやらなければならないことを、今から行う
・その苦労から生まれるノウハウや技術などを会社の財産として活かす
ということです。スポーツ用品業界にも、いずれやらなければならないことがあります。どんなことがあるか、いくつか考えてみました。次のようなことはいかがでしょう。
・METAバースによるスポーツショップを運営する
・ChatGPTを使ったスポーツ用アプリを開発、販売する
・地域スポーツクラブの経営サポートを行う
・スポーツテクノロジーのツールを、使い方と一緒に提供する
・簡単に操作できる、スポーツ店専用の商品管理、顧客管理アプリを開発する
これらの中のいくつかは、以前にも提案したことがあります。とはいえ、これらの事業は、今のところ、どのスポーツショップも手掛けてはいません。しかも、大きな市場となる可能性を秘めています。それぞれ、もう少し詳しく説明しましょう。