軽度の発達障害を持つ孫娘と生活して実感した彼女たちの「個性」

Cute little baby toddler girl and handsome senior grandfather painting with colorful pencils at home. Grandchild and man having fun together. Family and generation in love
 

確かに、大学を退職して4年が経ち、体型も変化しました。

運動量が減ったことから、毎年、少しずつズボンのウエストがきつくなってきたのは自覚しています。

まあ、はっきり言って、お腹は出ています。

それでも、女性の妊娠状態と見紛うほどにまでは、大きくなっていないはずです。

そこで、しばらくあれこれ考えた末、彼女が丸暗記したアニメのセリフを再生していたことに気付いたのです。

それは、『シルバニアファミリー』の動画の中で、ウサギの子供がお母さんのお腹を撫でながら言っていたセリフのバリエーションでした。

ですから、今回のドッキリ発言も、孫娘の「お気に入り丸暗記セリフライブラリー」の中から検索され引用されたもののひとつだったわけです。

ただ、これまで、「現実の文脈」とは無関係に、たまたま彼女が思い出したセリフを唐突に言っていたのが、次第に、「現実の文脈」にそって「連想」されたセリフを彼女のライブラリーから「引用」するように変わって来たのかもしれません。

そう言えば、一人で「おままごと」をしている時も、「お気に入り丸暗記セリフライブラリー」からの引用を駆使しています。

これは、彼女の脳が独特なやり方で成長し続けていることの証拠ではないでしょうか。

彼女が発達障害であるという専門家の診断は間違ってはいないと思います。

確かに、コミュニケーション能力の発達は遅れていますし、自閉症的傾向もあります。

それに、こらえ性がなく、奇声を発したり、情動のコントロールができなくなることもしばしばです。

まだ、トイレットトレーニングも完了していません。

しかし一方で、これはひいき目ではなく、よく見ると同世代の子供以上に発達した能力も彼女にはあるのです。

たとえば、音楽の音程などは、小学生の子供並みに正確に憶え、再生することができます。

ダンスの振り付けなども、簡単に覚えてしまいます。

ひらがななどの文字も(まだ全部ではありませんが)いつの間にか読めるようになっていました。

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