「名前出しちゃったよ」ミヤネ屋裁判で元統一教会信者が驚いた理由

 

4.7月26日のミヤネ屋裁判では、激しい言葉の応酬が繰り広げられる

旧統一教会は、読売テレビと紀藤正樹弁護士に対して「2,200万円の請求と謝罪広告」を求めた裁判を起こしています。その傍聴にいきました。

昨年の「ミヤネ屋」(読売テレビ)の放送にて、紀藤弁護士は番組にて、分派団体のなかには、「信者に対して売春させていた事件まである」という発言をしましたが、教団は当法人を誹謗中傷する発言だとして、名誉棄損の訴えを起こしています。

今回の裁判のなかで、期せずして教団の弁護士から、これまで伏せられていた分派名が公にされました。

「名前出しちゃったよ」と思わず、私は傍聴席でつぶやきました。

その名は「ソロモン」です。

教団側は「ソロモン(という団体)は特定していない(知らない)」としています。

しかし紀藤弁護士は「3万双(92年開催の合同結婚式)の信者の方で、お子さん(2世)もいるのですから、調べればわかるでしょう」と反論しますが、教団は「(幹部に聞いても)わからない」としています。

この点、私も疑問を持ちます。教団は3万双など本部会員になった信者は把握しており、徹底的に管理しているはずです。

本気で調べようと思えば、わかるはずだからです。しかしこの先も教団は詳細を調べる様子はないようでしたので、今後、紀藤弁護団の側で証拠をあげながら裁判を進めることになりそうです。

しかし、教団は裏では「ソロモン」の存在を調べ尽くすだろうと思います――(この記事はメルマガ『詐欺・悪質商法ジャーナリスト・多田文明が見てきた、口外禁止の「騙し、騙されの世界」』2023年7月28日号の一部抜粋です。続きは、ご登録の上お楽しみください、初月無料です)

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悪徳業者などへの潜入取材した数は100ヶ所以上。数々の現場経験と被害者への聞き取り取材から、詐欺・悪質商法に詳しいジャーナリストとして一線で活動し、多数のテレビ・ラジオに出演している。現在はヤフーニュースのオーサ・公式コメンテーターとして、コメントやニュース記事を執筆中。消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」(2017年~18年)の委員も務めた。雑誌「ダカーポ」にて、悪徳商法に誘われたらついていく連載を担当。それをまとめた著書「キャッチセールス潜入ルポ~ついていったらこうなった」(彩図社)はフジテレビで番組化され、ゴールデン枠の特番で第8弾まで放送された。新刊11月予定「信じてみたら、ダマされる。~元統一教会信者だから書けたマインドコントロールの手口」(清談社清談社Publico)

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