ほぼ「国民年金のみ」の人は、65歳になったらいくら年金がもらえるのか?

 

3.免除期間と厚年期間がある人の老齢基礎年金

◯昭和63年7月1日生まれのB男さん(令和5年は35歳)

18歳年度末の翌月である平成19年4月から平成20年2月までの11ヶ月間は厚年(国民年金第2号被保険者)に加入。

平成20年2月から平成20年5月までの4ヶ月間は何も加入しません。

平成20年6月30日になると20歳に到達するので(月の1日生まれは前月からとなるので注意)、6月分から国民年金第1号被保険者として強制加入して保険料を納める義務が発生。

平成20年6月から平成23年3月までの34ヶ月間は大学生だったため、学生納付特例免除を利用(将来の老齢基礎年金には反映しない)。

平成23年4月からは非正規雇用として引き続き国民年金第1号被保険者となったものの、支払うのが大変だったため国民年金を平成26年8月までの41ヶ月間は全額免除とします(老齢基礎年金の2分の1に反映)。

平成26年9月から令和6年9月までの121ヶ月は厚生年金に加入。

令和6年10月から令和8年12月までの27ヶ月間は国民年金納付。

令和9年1月から令和12年6月までの42ヶ月間は若年者納付猶予による国民年金全額免除を利用しました(老齢基礎年金には反映しません)。

令和12年7月から60歳前月の令和30年5月までの215ヶ月は国民年金保険料を納付。

さて、B男さんはいくらの老齢基礎年金を受給できるでしょうか―― (メルマガ『事例と仕組みから学ぶ公的年金講座』2023年9月6日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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佐賀県出身。1979年生まれ。佐賀大学経済学部卒業。民間企業に勤務しながら、2009年社会保険労務士試験合格。
その翌年に民間企業を退職してから年金相談の現場にて年金相談員を経て統括者を務め、相談員の指導教育に携わってきました。
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