ノルマ達成が最重要。40年前と何ひとつ変わらぬ教団の実態
同ヒアリングのなかで、元2世信者の鈴木みらいさん(仮名)から、信者時代に送られてきた様々な資料が提示されました。解散命令請求の要件の一つである、教団のお金集めに関する組織性を表すものも示されています。
教会長から信者らにあてたメールには、伝道やお金集めの活動のノルマ達成を示唆すると思われる「今日も本部より連絡があり、総会長の願いを確認しました(中略)レッドゾーンにいる教会に対しては名指しで奮起を促されました」といったものや「昨日までの実績表をみてビックリです(中略)教区の順位でも3位が〇〇<地域名>で〇〇%、4位が〇〇<地域名>で、〇〇%(中略)○○<地域名>は今月の目標の100%を超えました」などとあります。
組織ぐるみで、ノルマを事前に決めて、地域でその達成率を%の数字を出して競わせていることがわかります。
本部からの指示で伝道や経済活動をする。2000年代に入っても、私が信者として活動した40年前と何も変わっていないことをしていたことがわかります。これを見ても伝道や経済活動は、信者個人が勝手にやっていることではないことがわかります。
これらのことをひた隠して、教団は改革したことだけをアピールしています。
もうすでに数々の証拠から、旧統一教会の被害実態は明らかになっています。すべて社会の人たちには、バレています。以前も話しましたが、旧統一教会は裸の王様の状態なのですが、それに気づかないのは教団自身だけではないかと思います。
解散命令請求の足音が着実に近づいています――(この記事はメルマガ『詐欺・悪質商法ジャーナリスト・多田文明が見てきた、口外禁止の「騙し、騙されの世界」』2023年9月28日号の一部抜粋です。続きは、ご登録の上お楽しみください、初月無料です)
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image by: Unification Church Hungary, CC0 1.0, via Wikimedia Commons