ウクライナ戦争に終止符か?ロシア外相発言から見えた「停戦のヒント」

 

さほど長くはない「window」が開いている時間

しかし、このwindowが少しだけ開いているのは、さほど長い時間ではないとも感じます。

今年11月には、ウクライナの最大の支援国アメリカが、大統領選まで1年を迎え、国内政治戦が本格化する時期に入ります。それまでに何らかの成果を得てアピールしたいバイデン大統領と民主党と、ウクライナへの支援の行き過ぎと継続に黄信号を灯らせることで、国内回帰を促すことで支持獲得を狙う共和党の政治戦がヒートアップするにつれ、ウクライナが忘れ去られ、明らかに対ロの立場が悪化するタイミングが訪れることが予想されるため、それまでに何らかのプロセスが始動している必要があります。

先述した英国情報機関の分析内容が示す通り、私はこれから2週間から3週間がヤマではないかと見ています。

詳しくはお話しできないのですが、今週から10月末にかけて、私もかなり忙しく、ハラハラする時間を過ごすことになりそうです。

以上、今週の国際情勢の裏側でした。

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