自分よりもお客さま。92歳の路上靴磨き職人は何を思って座り続けているのか?

 

──それにしても、思った以上に大変そうなお仕事です。

座ってやってるから、楽そうに見えるでしょ。

でも、決して楽じゃない。腰は痛いし、脚は痛いしね。

昔は正座してやってたんですけど、三年前に自転車に轢かれて脚の骨を二本折ってからは、正座ができなくなったんです。

仕事は大変だけど、辛いとは思いません。仕事があって幸せって思わないとダメね。

だって普通、九十二にもなって仕事なんてないでしょ(笑)。

どんな仕事でも、させてもらえるだけでありがたいと思わなきゃ。

家にいたって、どうせテレビを観るくらいしかやることはないんだから。

人間、テレビばっかり観てるとあんましいいことないよね。

長生きしないと思う。

私はいまも土日以外はずっと働いてるから長生きしてると思うんですよ。

うちの母も百三歳まで働いてたけど、ホント、人間は働かなきゃダメ。

──いつも何時頃からお仕事を。

午前中はお客さんがほとんどいらっしゃらないから、午後からだいたい夜の八時頃までやってます。

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【著者】 致知出版社 【発行周期】 日刊

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