このケースでさらに厄介なのは、本人が自分の能力を過大評価してしまうことや、自分の能力不足を自覚できないで、PDCAを回す機会がなくなってしまう可能性があることです。本人がそこを自覚していて、あなたにアシストやヘルプを求めて来たというのなら、それは自覚できているのでまだマシですが、外野が勝手にしゃしゃり出て来て、手伝ってあげてしまったら、その人がそのことを自覚するのは非常に難しいと思いますよ。
人間って自分に自惚れやすい生き物ですから、他者からもらったアシストを過小評価して、
●あんなアシストがなくても自分にはちゃんとできたんだ
と思いがちですし、しかも自分がアシストを求めたわけじゃなければ、尚更そう考える可能性が高いと思います。
社会人にとって自分の無能さ、無知さ、至らなさを自覚する機会は、非常に大事なもので、これがあるから次のステップに進めるところがあるんです。特に地の星座にとっては、恥をかくという体験は骨身に沁みるもので、それがキッカケとなって、
●二度と同じ失敗をするまい!
と決めるわけです。これが彼らの成長プロセスなんです。その機会を他者が本人の同意なく奪ってしまうというのは、どうかと思いませんか?
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