おかげで、G7で、同性婚が認められていないのは日本だけ。同性婚の合法化は01年オランダ、03年ベルギー、05年にスペインとカナダ、06年南アフリカ、09年スウェーデン、19年には台湾が続き、さらにはタイと、24年現在で世界32の国や地域で同性婚が正式に認められている、あるいは認められようとしているのに…。
もちろん同性婚が合法化したからといって、すべての人が暮らしやすい社会になるとは限りません。差別がゼロになることもないでしょう。それでも、大人たちが「愛し合う2人に結婚を認める」社会を作ろうと努力することは「未来の光」になると思うのです。それは今を生きる「若者」を照らす光でもあります。
10代のLGBTQを対象にした調査では、過去1年に48.1%が自殺念慮を経験したと回答し、以下の回答が寄せられました(NPO法人ReBit調べ)。
自認する性で生きられないことが死にたくなるくらい辛いことだと分かってほしい。何気ない言葉に沢山傷ついてるのを知ってほしい、気づいてほしい(15歳)
LGBTQの芸能人のことを「なにあれキモイ」と親が言っているのを見て、同じセクシャリティでは無いけれど、嫌だなあと思った(16歳)
親に「お前そっちじゃないよな」など探りを入れられる度に「そんなわけない」と嘘をついて笑うことが辛かった。家の中でさえ、自分が自分でいられないことが辛かった(18歳)
日本のLGBTQの割合は8.9%とされ、学校の場合、1クラスに2、3人当事者がいる計算になりますから、決して少数派ではありません。
…誰もが平等を望むのに、そもそも平等とは何か?平等な社会を実現するには何が必要なのでしょうか。
みなさまのご意見、お聞かせください。
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