今年1月にNHKを退職しフリーになった青井実アナウンサー(43)。4月からはフジテレビの報道番組『Live News イット!』のMCになる予定ですが、フジ局内がこの人選に強い拒絶反応を示しているようです。青井アナと言えば、NHK時代は『ニュースウオッチ9』で“夜の顔”を担当。丸井創業者一族の「御曹司」として、全身から滲み出る「育ちの良さ」が評判だったイケおじですが、一方では、親族企業からの役員報酬を得ていたとして、兼職を禁止するNHKから厳重注意処分を受けていたとも。この記事ではそんな「名家出身アナ」の苦労を、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが振り返ります。
青井実アナの「フジテレビ転身」に現場は拒絶反応!?
4月から“NHK夜の顔”から“フジテレビ夕方の顔”に転身する青井実アナウンサーに思わぬ逆風が吹いているようです。
この数年フジテレビが苦戦を強いられていた夕方の報道・情報番組のMCが榎並大二郎アナから青井アナに交代することで新規視聴者を獲得できるのなら良いのでしょうが、どうやら現場は手放しで“ウエルカム”とはなっていないようなんです。
関係者に改めて話を聞けば、「青井アナってどこがどう凄いの?」とか「アナウンサーとしてはどうなの?」といった、アナウンサーとしての資質そのものに疑問を持つ人間や、夕方から深夜枠に移動させられた榎並アナを心配する声で浮き足立っているということです。
いきなり“異分子”が侵入してきた現場は大混乱の様相…という図なのでしょう。
そんな話を聞きながら、私の頭の中には何故か数年前に『紅白歌合戦』のプロモーション番組を一緒に観ていたベテラン芸能マネージャーのひと言が鮮明に蘇っていました。
「青井実アナって“華”があるよね。育ちの良さが滲み出ている。もし彼が独立すると決断したなら是非マネージメントをしてみたいな…国営放送にはもったいない」
良家出身のアナウンサーというキーワードで私の印象に強く残っているといえばもうひとり、前出の榎並アナより3年後輩の“ミタパン”こと三田友梨佳元フジテレビアナウンサーです。
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良家のご令嬢・三田友梨佳アナの場合
ミタパンの実父は御存じのように、東京・中央区日本橋浜町にある『明治座』と、人形町の老舗料亭の代表取締役社長を務める人物です。
今から10年前の夏、彼女と『埼玉西武ライオンズ』金子侑司選手との結婚話が噂されたとき、私は迷わずミタパンの実家である老舗料亭まで足を運びました。
地下鉄日比谷線『人形町駅』を降り、階段を上って地上に出たときの、あのむせかえるような独特の空気感は今でも忘れることはありません。
私が見えないプレッシャーを感じたのは、開業100年を超える伝統から威圧感さえ覚える古い店構えでした。
これまで名のある政治家や著名人たちが来店したであろうその佇まいが、私のような人間が敷居をまたぐのさえ完璧に拒否しているようにも感じたからです。
思わず建物の周辺を大きくひと回りして気持ちを落ち着ける時間をとった程でした。
近くにある日本橋七福神のひとつで、商売繁盛・無病息災の御利益があるという『末広神社』でこれから挑もうとしている直撃取材の成功を祈ることも忘れませんでした。
この取材で私が勉強させていただいたのは、“結婚”という良家の一大事がいかにハードルが高いものであるかでした。
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