マスコミは大阪万博と一蓮托生。批判はタブーに?
例えば、NHKの人気番組『チコちゃんに叱られる!』のキャラクター、チコちゃんは、22年と23年に内閣官房主催の小学生向けPRイベントに登場し、万博の公式キャラクターとも共演。
また、フジテレビの『ひらけ!ポンキッキ』からは、ムックが万博協会のPR動画に出演。
東京オリンピックの際には、朝日、毎日、読売、日経の4大新聞がオフィシャルパートナーとなり、約60億円の協賛金を提供。さらに、産経新聞と北海道新聞もオフィシャルサポーターとして約15億円を提供したことは記憶に新しい。
今後、日本の大手メディアが大阪万博の支援に深く関与していくならば、何があっても万博を批判できる立場にはないということになる。
【関連】日本国民が知るべき「山本太郎は岸田総理に何を質問したか?」被災者切り捨て国会「対策を検討」の醒めぬ悪夢
■引用・参考文献
(*1)(*2)宮畑譲、山田祐一郎「『万博中止やって』AIも皮肉? 集客は『吉本頼み』、空飛ぶクルマも暗雲 費用はガザ支援の150倍なのに…」東京新聞、2023年10月26日
(*3)松岡大地、横山三加子「大阪・関西万博に『月の石』 再展示構想が浮上 日米政府関係者」毎日新聞、2023年12月24日
(*4)「石川県・馳浩知事の異様な“万博推し”…震災対応は後手後手なのに『ぜひやって』断言のウラ」日刊ゲンダイ、2024年2月5日
(*5)森本智之、木原育子「大阪・関西万博PRにチコちゃん、ムック、『復興』…総動員が始まった しぼみ続ける機運にカネでテコ入れ」東京新聞、2024年2月29日
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