30代になると、何においても場数を踏み、経験値が増えてきますよね。その経験値を同じくらい持っている人たちでも、成長具合に差が生まれるのはなぜなのでしょうか? 無料メルマガ『【スキル×運】で年収1000万円を目指せ!』の著者・佐藤しょうおんさんが、その理由について紹介しています。
若者から年寄りへの成長法則
若者は経験値が低い上に、知識量も少ないため、視野が狭くなりがちなんですね。これが30代になると、それなりの場数を踏むことで経験値が増えてきて、様々な状況に対応できるようになるわけです。
実はここが人生の岐路なんですよ。ここで経験値に頼る生き方をしてはならないのです。経験値は放っておいても、生きているだけで着実に増えていくんですから。つまり努力をしなくても、勝手に増えて行き、それが自分の能力の拡大だと勘違いしやすい状況を作ってしまうんですね。それって実は、ただ歳を取って経験値が増えただけという状態になりかねないわけです。
これのどこが問題なのかというと、経験値からでしか物事を見られなくなるということで、その結果経験値絶対主義に陥ってしまうところなのです。それはつまり、自分が経験していないことは存在していないことであり、だから未経験のことを拒否し、役に立たない、正しくないと考えてしまうことに繋がるんです。
さらにあらゆる事象を自分の経験の枠内にズラして考えよう、というバイアスが働くことにもなるんです。これは例えば初見の事態に遭遇した時に、ニュートラルな視点を持つのではなく、自分が理解できる経験の上に立って、その経験を前提として物事を見てしまうということです。
例えば、ビジネスに於いて売り上げが下がったら、過去に自分が経験した売り上げの減少状況を思い出して、その時と同じ理由だと措定してそこから対策を考えてしまうような態度を取ることです。それはたまたまあなたが経験したひとつのケースに過ぎないわけで、今回もそれと同じ理由だとは言えないですよね、という理屈を経験値絶対主義者は往々にして理解しないんです。
30代でこれを言い出すようになったら、その人はこれから先も成長しないことがほぼ確定した人だと思った方が良いです。