部下になる社員全員から「辞めたい」と言われる上司は、一体“何が”いけないのか?

 

3.部下の育て方

まず、上司は部下と目標や方向を共有する必要があります。

例えば、この部署はどんなお客様を中心にするか、年間の販売目標はいくらか、どんな品ぞろえをメインにするか、そして、販売目標を達成するために、どんなことをしていくか、ということを伝えて、実行計画を練ります。販売目標を達成したら、どんな報酬が得られるかも、伝えておくことです。

加えて、上司は部下と喜怒哀楽を共にするよう、心がけなければなりません。目標を達成したら一緒に喜んでやり、ダメな場合は一緒に対策を考えてやるような上司になりましょう。

その次に大切なのは、部下が自分をおびやかすような存在になることを意識して育てることです。部下に仕事を押し付けるだけでは、育ちません。

品ぞろえやマーケティングなど、重要な仕事を任せ、その都度具体的な指導をしながら、育ってもらいます。

実は、こうした育て方をすることで、上司も育つのです。

「自分の力を認めてもらえない」といった愚痴より、「少しは自分も成長したかも」といった考えになります。

あなたは、そうした部下の育て方を指導してあげましょう。

そして、付け加えますと、実は部下はあなたのカガミなのです。

部下は、いつもあなたのことを見ています。ですから、部下は上司の真似をするものです。

今回の個性的な社員は、もしかしたらあなたのカガミかもしれません。

一度、ご自分の胸に手を当てて考えてみてはいかがでしょう。

■今日のツボ■

・優秀な上司であっても、部下を育てるのは難しい。

・部下とは、目標や方向性を共有することである。

・仕事を任せることで、部下は育つ。

image by: Shutterstock.com

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ワン・トゥー・ワンコンサルティング代表。スポーツ用品業界での経験と知識を生かし、業界に特化したコンサルティング活動を続ける。
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【著者】 梅本泰則 【発行周期】 週刊

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