セブン-イレブンのカリスマ・鈴木敏文は、なぜ当時5店舗しかないヨーカ堂に転職したのか?

Nonthaburi,,,Thailand,Jan,20,2018,7-11,Is,The,Convenience
 

日本最大のコンビニチェーンであるセブンイレブン。元社長の鈴木敏文さんはヨーカ堂に勤務してからさまざまな革新を成し遂げ現在の発展に貢献してきました。今回のメルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、鈴木さんがイノベーションの背景を語ったインタビューを紹介しています。

日本最大のコンビニ「セブン-イレブン」元社長、鈴木敏文「反対されると、成功する」

全国2万店舗を超える日本最大のコンビニチェーン「セブン-イレブン」。元トップの鈴木敏文さんは、周囲の猛反発を受けながらも、既存の常識や慣習を打破し、今日の発展の礎を築いてきました。その革新の背景にある指針とは??

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【鈴木】

いま振り返ってみても、あらゆることに全部反対されてきた。

そこにやりがいを感じて1つひとつ挑戦していったからいまがあると思っています。

何かを提案して反対されると、これはやる価値があるな、成功するなと考えるんです。

逆に、皆がいいなと賛成することは誰もが考えることですから、あまりやる価値はないし、成功しない。そういうふうに思い込むようになった。

社長や上司から絶対にダメだと言われたことはやりませんでしたけど、自分で何かやろうと思い、それが間違っていることじゃなかったら、多少の反対があっても上司を説得して、道を開こうと。

割合小さい時から新しいことに挑戦するタイプで、生徒会に入ったり、学生運動をやったり。

東販に勤務していた時もそうで、私は20代後半の頃、『新刊ニュース』という広報誌の編集に携わっていました。版元さんから毎日新刊が出ますよね。それを全部読み、大まかな内容を書いて目録にする仕事に明け暮れていたんです。

無料配布で発行部数は5,000部だったんですけど、苦労してつくっているんだからもっと部数を増やしたい。それには、読者がホッとひと息つくものがないと面白くないと感じ、新刊目録のページを減らして人気作家のエッセイを入れ、さらに1冊20円で販売する改革案を出しました。

直属の上司からは反対されたものの、別の部署の上司が取り上げてくれ、最終的に部数を13万部に伸ばすことができたんです。

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