大手の東販を辞めて、当時まだ5店舗しかなかったヨーカ堂に転職した時も、周り中から反対されました。
東販の看板を背負って行くと大作家や著名人に会えるわけですが、逆に自分の小ささを痛感し、仕事のやりがいや自分の存在価値を求めて、知人と会社を興そうと考えました。
そのスポンサーを探していた時、ヨーカ堂の幹部の方と知り合い、うちに来ればやらせてあげるという話だったので、自分でも流通業界には全く向かないと思っていましたけど、そのつもりで入社したんです。
ところが、実際には人材が欲しかっただけで、スポンサーの話は立ち消えになりましてね。でも、反対を押し切って転職した以上、辞めるわけにはいかない。それで目の前の仕事に打ち込んでいたら、段々面白くなってきたわけです。
(※本記事は、『致知』2019年2月号 特集「気韻生動」より一部抜粋したものです)
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