「この人アカンわ」岸田総理の米議会“売国演説”を京大教授が激辛採点!新聞が報じぬ対米従属 日本を壊す不治の病

 

日本の新聞が正確に訳さなかった「在日米軍の大問題」

…で、次の酷い言葉がこれです。在日米軍について彼は、「日本のために拡大している軍事的抑止力」と表現してるんです。これは和訳ですが、英語で「U.S. extended deterrence for Japan.」といっている。

「U.S. extended deterrence」というのが「米国の拡張抑止力」という意味です。で、抑止力というのは、あっさりいって、軍隊、という意味です。

つまりこの言葉は、「米国の拡張抑止力for Japan」という意味。

で、ここで問題なのが「for」です。

これはどう考えても、「ために」と訳す他はない。

ですが、僕だったら、「米国の拡張抑止力for Japan」ではなく、「米国の拡張抑止力in Japan」あるいは「米国の拡張抑止力into Japan」という英語を使います。これなら、「日本における」米国の拡張抑止力、つまり、在日米軍、という事になります。

で、その在日米軍が存在する目的については言及しない。ただただ、日本に存在する米軍だ、というだけの意味になります。

しかし、「米国の拡張抑止力for Japan」と「for」をつかうと、日本を守る「ための」軍隊だ、という事になるわけです。

これは極めて問題のある発言です。

ちなみにこの部分、日経新聞ではなんと訳してるのかというと…

米国の日本への拡大抑止

と訳してます。ハッキリ言って、何言ってるか分かんない日本語ですね。「抑止」なんて意味不明だし、「拡大抑止」に至ってはもっと意味不明。「日本への拡大抑止」って、一体何言ってるのかさらに分かりません。

つまり、この翻訳者は、「日本のための在日米軍」っていうことを総理が言ったってことを意図的か無意識的かは分かりませんが、隠蔽しようとして、こういう意味不明な和訳をつかったわけです。

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