なぜ、今どきのお客様は「自分のことを知らない」店をわざわざ選ぶのか?

 

一方で、お客様に深入りせずにやる接客というのも需要はどんどん高まっています。

この場合、いわゆるヒアリング的なことはあまりしない方が是とされやすくなり、お客様自身が判断しやすい材料をどれだけ提供できるかが鍵になるでしょう。

すると商品のことをどれだけ価値高く語れるか(伝えられるか)がポイントになってくるのですが、ご存知のようにタイムパフォーマンスが求められる傾向にもあります。

つまり、価値を伝えることに時間をかける余裕もニーズも減っているということです。

となれば、どうするかを考えなければなりません。

選択肢はいくつかあって、

・お客様の様子からニーズを掴み、ニーズに対する商品価値を伝える

→観察眼や”察する能力”が求められる

・総合的に買いやすい判断材料を提供する

→商品が売れるポイントを明確に押さえ、早くわかりやすく伝える

・そもそも違う手段で価値を伝える

→事前の情報発信を含め、お客様自身で情報を受信できるようにする

・まったく違う手法を生み出す

→お客様の求めることに合わせて、これまでにはない手法で販売をする

などなどがパッと思いつきますよね。

いずれにしても、『接客』と『販売』の違いがある程度切り分けられるようになっているような印象を受けます。

接客手法というよりも、販売手法をイメージしておかないとポイントはズレていく感覚です。

今の時点で答えを出さなくても、ある程度は売れるでしょう。

ただ今後ますますお客様の傾向は変わり、商売のスタイルによっては、これまで通りの接客スタイルを深化させてもニーズに合わない可能性は高くなります。

深化よりも進化が求められているのです。

今回の二分したニーズだけではないと思いますが、自分たちの立ち位置を改めて見直して、どうしていくべきかを真剣に考えておきたいところですね。

あなたはどのように感じているでしょうか?

今日の質問&トレーニングです。

1)自店に来店されているお客様は、本当に今の自分たちのスタイルを望んでいますか?

2)3年後・5年後を考えた時に、自分たちはどのようなスタイルを目指して仕事をしていくべきでしょうか?

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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