世の中の情勢を把握することなんて、服を売るには関係ない!なんて思っていませんか?無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、売れる接客をするために「社会情勢を知っておくこと」は必要だとしてその理由を語っています。
社会情勢と売れるモノ
販売員が世の中の情勢を知っておくことは意外と大事です。
今、世の中にどんなことが求められているのかを知っていると、接客で使う言葉も大きく変わってきます。
例えば服飾業界の人だと、「世の中のことを知っているなんて、別に服を売るのに関係ないでしょ」と思う人もいるかもしれません。
ですが、決してそんなこともありません。
各ブランドが発表しているコレクションでは、世の中の情勢に合わせてデザインや色使いが大きく変わっていますし、それによってトレンドも左右されるからです。
それこそコロナの時には外に出られないという反動から、明るい色やアクティブに感じられる色が流行ったり、自宅で過ごすことが増えた人に向けたリラックスした素材のものもたくさん出てきました。
ロシアとウクライナの戦争が始まった頃には、反戦や弔いの意味も込めて黒を使いつつも明るい未来を目指すようなデザインや色使いが増えていました。
こういうことがあるから、ファッション業界でもデザイン等々に関わるような人たちは情勢をよく見ていますし、現場の販売員もバックグラウンドを理解するという点でよく見ている人は結構います。
現在はというと、日本と世界とではだいぶ情勢が違いますよね。
主に感じられるのは円安の影響です。
でもそれ以外にも気にしたいポイントはあります。
今、書店に行ってビジネス書関係や自己啓発書関係のコーナーを見てみると、まず目につくことがあります。
こういう書籍ってノウハウ本などが多い印象があると思うのですが、最近はやたらと気持ちを整えるような書籍が増えているのです。
ストレスを感じないような仕事の仕方や、気持ちを落ち着ける方法、周りに左右されずに働く方法など、とにかくストレスへの対処につながるような書籍が多い。
この手の本が平積みでたくさん積まれているのですが、それはつまり、売れていたり、書店が売れるからと推している本なわけです。
それだけニーズがあるということなんですね。
世界的な情勢不安もありますが、円安や日本の政治に対する不満や、生活の困窮などが増えているのかもしれません。
そこまで詳しいことまではわかりませんが、なんとなく全体的にどんよりした不安がもたげていると言ってもよいでしょう。








