2~3年ならまだ間に合う段階。糖尿病専門医が「健康診断で指摘された高血糖を放置するのが危険」と指摘する理由

 

これに対して、スーパー糖質制限食なら、「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」は殆ど生じず、合併症リスクもありません。

糖尿病治療には糖質制限食、合併症予防のためには開始は早ければ早いほどよいです。

スーパー糖質制限食では、1回の食事の糖質量が、20g以下を目安とします。これだとほとんどの糖尿人において、160mg/dlを超える「食後高血糖」が生じず、「平均血糖変動幅の増大」も防げるからです。

国際糖尿病連合によれば、食後1時間血糖値、食後2時間血糖値のいずれも160mg/dl未満が目標ですが、糖質制限食なら達成可能です。従来の糖尿病食(カロリー制限高糖質食)では、目標達成は極めて厳しいです。

1回の間食時の糖質量は5g以下が目安で、間食は1日2回くらいまでとします。この範囲内であれば、小さなチョコレートを時々食べてもOKです。

この調子で、美味しく楽しく末長く糖質制限食を続けていただければよいと思います。

最近は低糖質スイーツもいろいろ出てきています。インターネットや街のお店でも、低糖質スイーツを販売しているところが増えています。

ケーキを我慢する必要はありません。低糖質ケーキをしっかり食べても大丈夫です。糖質含有量を確認して購入しましょう。

そして、美味しく楽しく末長く、糖質制限食を実践して健康ライフを目指しましょう。

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(財)高雄病院および(社)日本糖質制限医療推進協会 理事長。内科医。漢方医。京都大学医学部卒、同大胸部疾患研究所等を経て、1978年より医局長として高雄病院勤務。2000年理事長就任。高雄病院での豊富な症例をもとに、糖尿病治療、メタボ対策としての糖質制限食療法の体系を確立。自らも二型糖尿病であるために実践し、薬に頼らない進行防止、合併症予防に成功している。

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