都知事選が分岐点に。NHK党の元幹事長が吐露、立花孝志氏を改心させられなかった忸怩たる思いと政治家としての賞味期限

uk20240626
 

法の不備をあざ笑うかのように、都知事選で選挙ポスタービジネスなるものを展開する「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏。このような振る舞いを有権者はいつまで許すのでしょうか。今回のメルマガ『上杉隆の「ニッポンの問題点」』では、かつてNHK党の幹事長を務めた経験を持つジャーナリストの上杉さんが、同職を引き受けた理由を記すとともに立花氏や同党を「改心」させられなかった経緯を述懐。さらに今回の都知事選が、彼らを政治の世界から退場させる一つの分岐点になるとしています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:【教育係からの反省】5年前、なぜ立花孝志(執行猶予中)とNHK党(旧N国党)を改心できなかったのか?

【教育係からの反省】5年前、なぜ立花孝志(執行猶予中)とNHK党(旧N国党)を改心できなかったのか?

人生に失敗はつきものだ。失敗は誰でも嫌なものである。だが、その失敗が人間を豊かにし、また人生に色どりを付けてくれるのもまた確かだ。

私自身、社会的には失敗だらけの人生である。

「なんであんな人物に近づいたのだ?」「惜しいよね、メディアさえ敵に回さなければ、能力を活かせたのに」「16本のテレビレギュラーを降板?オワコン、残念すぎるね」

こんな言葉を何度投げかけられたことだろう。

『人生から失敗をゼロにする方法』(三笠書房)という本の著者なのに、失敗だらけというのは問題があるのだろうか?

いや、実は、私自身はそうした指摘の中のひとつたりとも失敗だとは思っていない。むしろ、私の失敗の概念というのは世間のそれとは違い、チャレンジの途中で、休止を余儀なくされた成功の過程だとみなしているほどだ。

確かに、救済を求められ、人助けのつもりで手伝うと、しまいには当の人物に逆恨みをされ、裏切られる。そのようなケースは枚挙にいとまない。それでも、私はチャレンジを続けて、いわゆる「失敗」を繰り返している。

そうした批判の中で、私自身、もっとも大きな失敗だと言われているのが、NHK党の立花孝志氏を手伝い、同党の幹事長に就任した件だ。

「なんであんなやつとつるんだのだ」「上杉さんを嫌いになったのはあんな政党の幹事長を引き受けたことだ」「最低の選択だったな」

こうした言葉はもっともだろう。昨今の立花氏とNHK党の目を覆いたくなるような蛮行の数々を考えれば、私自身でもそう思う。だが、私は幹事長になった自体は問題だとは思っていない。なぜか?それは、5年前の就任会見で私自身の語った5つの宣言を知ってもらえば、納得してもらえるところもあるのではないかと思う。

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