AIブームに乗り遅れほぼゼロに近い日本企業の存在感
アマゾンの株価は、年初来で27%、2023年の初頭からは130%上昇しています。ベゾスの後継としてCEOに就任したアンディ・ジャシーが率いる同社は、第1四半期の決算で史上最高となる104億ドルの純利益を計上しています。アマゾンは、AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)上でAmazon BedrockなどのAIサービスを積極展開しており、OpenAIから派生したAIベンチャーのアンソロピックにもグーグルなどと共に出資しています。以下、たびたび掲載している自作のAI勢力マップの最新版を再掲しておきます。

AI勢力マップ最新版(筆者作成)
アマゾンの時価総額は、年初から4,000億ドル以上上昇していますが、マイクロソフトとアップルの時価総額は同期間にそれぞれ5,000億ドル以上上昇し、エヌビディアは1兆8,000億ドル以上も上昇しており、まさにAIバブルともいえるような過熱ぶりです。
以前にも説明した通り、かつてのようにAIブームが冬の時代に逆戻りすることはもはや二度とあり得ず、今後もAI関連企業のせめぎ合いと急成長が継続していくことは間違いありませんが、残念ながらその中に日本企業の存在感はまったくありません。
※本記事は有料メルマガ『『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』~時代の本質を知る力を身につけよう~ 』2024年7月5日号の一部抜粋です。このつづきに興味をお持ちの方はぜひご登録ください。
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