石丸伸二氏と古市憲寿氏の話が「かみ合わない」当然の理由。マスコミがいまだ理解せぬ石丸旋風と大地殻変動の先を読む

 

石丸氏と古市憲寿氏の会話が「かみ合わない」のは当然

石丸氏は7日の開票で大勢が判明した後、ようやく石丸氏をまともに取り上げる気になったテレビ局に次々とリモート出演した。各局のキャスターやコメンテーターたちは、当たり前の質問をしたつもりだったが、石丸氏はそれらが愚問だと喝破した。

――勝利に届かなかった要因は

「勝ち負けという表現がこの選挙にそぐわない。結果はあくまで都民の総意が可視化されたというだけ。都民において勝ちも負けもない」

――インターネット戦略の手ごたえは

「わざわざインターネット戦略を打ち出したわけではない。やれることをやっただけ」

――得票は予想を上まわったか

「なんという愚問か。最初から負けることを考えるバカはいない」

キャスターたちにしてみれば、お定まりの質問を、仕事としてしているだけである。普通の候補者なら、今後、メディアと仲良くしていくためにリップサービスの一つもするところだろう。だが、石丸氏にはそんな気は毛頭ない。

その真意は、日テレの番組で、社会学者の古市憲寿氏が「どうやら石丸さんが2位らしい。嬉しかったですか」と質問したさいの以下の答えにうかがえる。

「メディアへの苦言だが、勝ち負けなどと言うあくまで候補者目線の小さな話をする。そういう煽り方をするから国民の意識がダダ下がりなんですよ。いい加減にわかってください」

質問者が気の毒になるほどだが、メディアの体たらくを見る時、石丸氏のような政治家が必要だとも思う。石丸氏がこのままの姿勢を保って政界で実力を発揮すれば、メディアと政治家のなれ合い関係が是正されていくかもしれない。

print
いま読まれてます

  • 石丸伸二氏と古市憲寿氏の話が「かみ合わない」当然の理由。マスコミがいまだ理解せぬ石丸旋風と大地殻変動の先を読む
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け