東大教養学部の授業で学ぶ「考える力」を最大限引き出すためのノウハウとは?

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新しいアイデアを生み出すためには、その思考法が重要ですよね。今回、無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』著者である土井英司さんが、大人気の東大教養学部の特別プログラムを一冊の本にした「新しいことを考えるための一冊」を紹介しています。

【独創力を鍛えるための良書】⇒『東大教養学部が教える考える力の鍛え方』

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東大教養学部が教える考える力の鍛え方

宮澤正憲・著 SBクリエイティブ

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、マーケティングの殿堂・ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院でMBAを取得し、博報堂ブランド・イノベーションデザインを立ち上げ、東京大学教養学部でも教鞭をとる著者が、その人気授業を書籍化した一冊。

ベースとなっているのは、「考える力を鍛える教室」(通称「ブランドデザインスタジオ」)としてスタートした東大教養学部の特別プログラムですが、これが評判となり、受講できない学生や他大学から申し込みが殺到したそうです。

本プログラムの核となるのは、著者が「リボン思考」と呼ぶ3ステップの思考法。

・事実について考える(インプット)

・解釈について考える(コンセプト)

・解決策について考える(アウトプット)

という、「新しいことを考える」ための基本の型が紹介されており、なるほどこれは必読の内容です。

できれば学生時代、遅くとも20代のうちにはマスターしておきたい、思考法の基礎が書かれています。

インプット時の「問い」を変化させる切り口、「問い」の4つの種類、プロのマーケターがやっている調査方法…。

「インプット」に関する部分だけでももう充実の内容です。

「コンセプト」の部分では、コンセプトづくりのための切り口、著者が博報堂で関わった、眠りに特化したホテル、「レム」の事例などが紹介されています。

「アウトプット」では、通常のブレインライティングをアレンジした、東大BDS流「ブレインライティング」のやり方や「チェックリスト法」、「ランダムインプット強制発想法」などが紹介されています。

実際の授業のケースや、そこから生まれたアイデアなども紹介されており、組織で考える力を向上させられる、実践的かつヒント満載の一冊です。

ほぼ新書サイズで、250ページ程度のコンパクトな本ですが、アイデア発想のための思考法は、ほぼこれ一冊でカバーできると思います。

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