度重なる失言や健康不安から、民主党内部からの「大統領選撤退圧力」が高まっているバイデン大統領。ついにはオバマ元大統領も側近に対して撤退検討の必要性を口にしたと米有力紙が伝えましたが、バイデン氏は未だ選挙戦の継続姿勢を崩していません。その「強気」を支えているのはジョージ・ソロス一族とスティーブン・スピルバーグ監督と指摘するのは、国際政治経済学者の浜田和幸さん。浜田さんはメルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』で今回、彼らがバイデン氏大逆転の鍵を握っている理由を解説しています。
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※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:バイデンの頼みはジョージ・ソロス一家とスピルバーグ監督
バイデンの頼みはジョージ・ソロス一家とスピルバーグ監督
ぶっちゃけ、バイデン大統領は「辞めろ」コールの大合唱を前に、名誉ある撤退の道を選ぶか、頑なに史上最高齢の大統領としての記録更新に拘るのか、悩ましい選択中のようです。
宿敵のトランプ前大統領は狙撃されながらも、ファイティングポーズを崩していません。
今週の共和党全国大会では正式に大統領候補に指名されました。
その会場でも銃撃直後に拳を振り上げ、星条旗をバックに元気な姿を刷り込んだTシャツや関連グッズは飛ぶように売れています。
支持者からの個人献金額でもトランプ氏は圧倒的な強みを見せ、バイデン氏は適いません。
一方、バイデン氏に関しては、身内の民主党議員や支持者からも辞退を求める声が日に日に大きくなっています。
かつての大口献金者からも「民主党を応援したいが、バイデン氏では勝てそうにないので、他の候補者が現れるまで様子を見たい」と慎重な動きが出始めました。
ハリウッドの有名俳優のジョージ・クルーニー氏は一貫して民主党、そしてバイデン氏を応援してきたものです。
しかし、2週間前に開催されたバイデン再選支援のための募金集会でバイデン氏と一緒になった際、「もう潮時だ」と判断したとのこと。
曰く「バイデン氏は愛国者でこれまで長年、上院議員、副大統領、そして大統領として大きな貢献をなしてきた。大の親友でもある。しかし、今や世代交代の時だ。誰も年には勝てない」。
とはいえ、81歳のバイデン氏はそうしたアドバイスには耳を傾けようとはしません。
実は、ジル夫人や家族からの「やればできる。もう一期頑張って」といった励ましもあるのですが、それ以上に大きな頼みの綱となっているのが世界1の投資家にして慈善事業家のジョージ・ソロス氏とその一族なのです。
ソロス氏の息子アレックスは父親が創設した「オープン・ソサエティ財団」の会長を務めています。
ソロス一家にとっては、トランプ氏はアメリカの民主主義を破壊する危険な存在に他なりません。
これまでも反トランプの活動を全面的に支援してきました。
「そんなトランプ氏がホワイトハウスに返り咲く事態は何としても防がねばならない」と考えているようです。
ソロス氏の肝いりで、『ジョーズ』や『E.T』などで知られるスピルバーグ監督が短編映画『真のバイデン』を制作中で、8月の民主党大会でお披露目されるとのこと。
かつて黒人初のオバマ大統領誕生の呼び水になった映画を制作した経験もあるスピルバーグ監督です。
ぶっちゃけ、バイデン逆転のきっかけになるのか、その出来栄えが大いに気になります。
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