小沢一郎が「政敵」野田佳彦を立憲代表に推すワケ。小異を捨て自民を倒す「立憲・維新共闘」と政権交代の現実度は?

 

小沢氏・野田氏「政権交代シナリオ」の最優先課題

小沢氏は昨年7月、党所属の衆院議員の半数を超える50人超の賛同を得て「野党候補の一本化で政権交代を実現する有志の会」を結成した。共産党を含む候補者調整に取り組むよう党執行部に働きかけるのが目的だった。

これを受けて泉代表は方針を転換、共産の協力を得て、今年4月の衆院3補欠選挙で全勝した。

しかし、東京都知事選では、これが裏目に出た。共産党とともに蓮舫氏を支援し、共産への拒否感の強い連合に小池百合子氏を支援する口実を与えてしまった。

小沢氏は「仲間内さえまとめきれない」と、みすみす連合の離反を許してしまった泉氏の政治力不足を批判する。

「叩き潰す必要がある」「なくなったらいい」と立憲、共産両党に馬場伸幸代表が罵声を浴びせる日本維新の会との関係についても、立憲の代表が替わることで改善の糸口が見つかると考えているようだ。

野田氏と小沢氏は、代表候補について、名前をあげて話し合ったことだろう。

そのさいのポイントは2つある。代表経験者を含むベテランの知名度を重視するか、若手の清新さを選ぶかだ。

東京都知事選における“石丸旋風”が示すように、既成の政党、永田町の論理、著名政治家にまつわる古臭いイメージが、無党派層を遠ざけている。無名でも、有権者を引きつける若手政治家が立憲の党内にもいるのではないか。

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