米ディズニーの「ヤバすぎる規約と主張」が大炎上。「死んでも文句言うな…ってコト!?」日本に懸念波及の恐れも

2024.08.15
by 東山ドレミ
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動画配信サービスの「ディズニープラス」を1ヶ月無料トライアル契約したことがある女性が、ウォルト・ディズニー・ワールド内の飲食店で食物アレルギーで死亡。損害賠償を求める遺族に対し、ディズニー側がにわかに信じがたい主張を展開して物議を醸している。

お宅に訴訟の権利はない!? ディズニーの信じがたい主張とは

米ディズニーのヤバすぎる「規約」と「主張」がネットの物議を醸している。

事件が起きたのは2023年10月。米国のウォルト・ディズニー・ワールド内の飲食店で、女性が食事後にアレルギー反応を起こして死亡。女性は店側に乳製品やナッツのアレルギーがあることを事前に伝えていたという。遺族の夫は、ディズニーと飲食店を相手取って訴訟を起こし5万ドルの損害賠償を求めた。

ところがディズニー側はこの裁判において、亡くなった女性は2019年に動画配信サービスの「ディズニープラス」を契約したことがあり、その利用規約で関連会社や子会社に対して訴訟を起こす権利がないことに同意しているため、夫の訴えは退けられるべきだとする驚きの主張を展開。

このニュースをCNN.co.jpが報じたところ、SNSで「ちょっとあり得ないロジック」「これディズニーは本気で言っているのか?」「死んでも文句言うな…ってコト!?」など疑問の声が相次ぐ騒ぎとなった。

「ディズニープラス(Disney+)は日本でも名を知られたサービスで、ディズニー作品以外も多数配信しています。国内ではAmazonプライムビデオやNetflix、dアニメストアの競合にあたり、ネットユーザーにとって馴染み深い存在ですからね。亡くなった女性は1ヶ月無料トライアル契約をしていただけということもあり、あらためて“サブスクの罠”に注目が集まっている状況です」(ネットメディア編集デスク)

サブスクの罠といっても、通常は「月末に解約を忘れる」程度のものだろう。まさか契約内容が、リアルのアミューズメント施設にまで広範に及ぶと想像できるユーザーはまずいないはずだ。

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日本国内の“利用規約読まない界隈”に広がる衝撃

今回の事件は米国で起きたものだが、超ビッグネームの「ディズニー」絡みとあって注目度はケタ違い。日本向けの「ディズニープラス」に対しても、一部で疑念が高まってきているという。

「動画配信に限らず、ネット上のサービスを利用する際にいちいち規約など確認しないというユーザーは少なくないでしょう。そんな中で、この“1ヶ月無料トライアルの罠”は衝撃的だった様子。あらためて、ディズニープラスの日本語規約の中に危険な条項が含まれていないか、確認する人々が続出している状況です」(前同)

たかが動画配信サービスを利用しただけで、関係企業から何をされても文句を言えなくなるのは御免こうむる、ということか。ただ、その一方で、そもそも女性が死亡した店はディズニーが運営に関与していない独立した飲食店であるとの情報もあるようだ。

「ディズニー側は、この飲食店を所有も運営もしておらず、そもそも自社が訴えられる筋合いはないという説明をしています。ただ、本当にそうであれば、裁判でディズニープラスのトライアル契約など引き合いに出すべきではなかったでしょう。訴訟社会のアメリカならではの“ワンチャン狙い”だったのかもしれませんが、日本ユーザーからみると印象は最悪。夢の国の正体は修羅の国だったか、との誤解を招きかねません」(前同)

アメリカの象徴たる夢の国が、国内の利用規約読まない界隈に与えたショックはあまりに大きい。なぜこんな騒動になってしまったのか、訴訟社会には多くの問題が潜んでいるようだ。

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