EVを1台売れば120万円の赤字?それでも中国シャオミのトップが「史上最良の決算報告だ」と胸を張る理由

 

膨大な最終赤字のからくり

ではなぜ膨大な最終赤字になるかと言えば、販売・マーケティング、事務、工場の建設、研究開発費、充電インフラ整備などの投入が製造コストには含まれていない点が挙げられる。

雷氏は「自動車製造は非常に苦(ku)しい。しかし成功すれば必ずクール(ku)だ。シャオミカーはまだ投資段階であり、皆さんのご理解を得たい」と韻を踏んで説明した。

シャオミCFOの見解

同社の林世偉CFOも、「現段階で、当社としては利益を犠牲にして走り始めたばかりの自動車事業の規模拡大を急ぎたい」とした。

「現在、我々が注目しているのは発展状況であり、収益性ではない」とスタンスを明確にした。

「規模の拡大が将来的に収益をもたらすと信じている。まだ初弾を出したばかりであり、黒字転換までの道のりは遠い。引き続き投資を行っていく」とした。

粗利率は今後も伸長

シャオミは今後期を追うごとに粗利率は向上していく、としており、明るい見通しを持っている。

もともと目標だった販売台数を3万台ほど引き上げ10万台にし、さらに12万台を狙う、とした2024年。

問題はその生産能力であり、SU7は現時点でも納期は中国では異例の長さとなる5ヶ月ほど。簡単には引き上げることができないものの、シャオミが強調する規模拡大の鍵はここにあることは間違いない。

出典: https://finance.sina.com.cn/tech/roll/2024-08-23/doc-inckrpnf9481870.shtml

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