そして、食後1時間血糖値が180mg/dlを超える場合は、例え正常型でも将来、糖尿病になりやすいので注意が必要です。
正常人でも1gの糖質が0.5-1mgていど血糖値を上昇させるのですが、正常人の場合は多くのグラム数の糖質を食べれば、リアルタイムにインスリンが必要なだけ多く出て対応します。
従って、正常人は通常1時間値が140-180mgまでですみます。
質問者の方が、100gの糖質摂取なら、1回の食事の糖質量は33gくらいです。
そうすると、食後血糖血のピーク時は約50mg/dlくらい血糖値が上昇します。
境界型ですから、食後血糖値上昇のピークは30-60分くらいと思われます。
一度、<食前、30分後、60分後、90分後、120分後>と血糖値を測定して、ピークが何分後かを実験してみましょう。
おそらく、食後30-60分に血糖値上昇のピークがあり、
50mg/dlくらい上昇していると思います。
空腹時100-110mg/dlならば、食後30-60分のピーク時は150-160mg/dlに上昇している可能性が高いです。
1時間に50mg/dlくらいの血糖変動があると、眠気を生じます。
これは、血糖上昇時でも下降時でも同様です。
従って、食後30-60分の血糖上昇時と、食後90-120分の血糖下降時に、2回眠気が生じても不思議ではありません。
眠気の解決法としては、スーパー糖質制限食を実践すればOKです。
一回の食事の糖質摂取量を10-20g以下にすれば、血糖値上昇のピークの変動は15-30mg/dlですみます。
血糖変動幅が30mg/dl以下なら、眠気は生じないと思います。
是非、試してみてください。
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