シナリオ1:ペンシルベニアを待たず「早朝までに」ハリス辛勝
前掲以外の残りが「スイングステート」つまり「激戦州」ということになるのですが、最終の世論調査等によれば、ハリス陣営は、五大湖地方の
・ミシガン・・・・・・・・15 ・ウィスコンシン・・・・・10
では、かなり優位に立っているとされています。この2州のことを、仮に「ライトブルー」としておきましょう。この「ライトブルー」全部を取って小計25、これに基礎票「ブルー」の226を足すと251になります。
いっぽうで、激戦州におけるトランプ優位とされているのは、
・ジョージア・・・・・・・16 ・ノースカロライナ・・・・16
で、小計は32です。これを「ピンク」としておきましょう。これを全部取ったとして、基礎票「レッド」の213に足すと245となります。
さて、これで残るのは、
・ペンシルベニア・・・・19 ・アリゾナ・・・・・・・11 ・ネバダ・・・・・・・・・6 ・アイオワ・・・・・・・・6
この4州で選挙人数の合計は42あります。どれも世論調査は拮抗しています。この中で、前回同様に時間がかかりそうなのはペンシルベニアですが、ハリス候補の場合は仮にペンシルベニアが未確定でも、残りの3州を取れば全部で251+23=274となり当確になります。
一方でトランプの側は、このアリゾナ、ネバダ、アイオワを取っても268でわずかに届きません。ということは、純粋に数字の問題として、現地火曜深夜から水曜の明け方にかけて当確が出るとしたら、ハリス候補が「アリゾナ、ネバダ、アイオワ」を3つとも取る場合になります。
もう一つの可能性は、サプライズでハリスが「ノースカロライナ」を取った場合は、残りの「アリゾナ、ネバダ、アイオワ」のどれか1州を取ればゲームセットになります。
反対に、トランプ側としては、「ピンク」まで入れて245ですから、どうしてもペンシルベニアの勝利が必要です。ということは、早期に当確が出るとしたらハリス氏の側ということになります。
シナリオ2:「ペンシルベニア待ち」で当確は金・土曜に持ち越し
ということは、仮にハリスの辛勝シナリオにならない場合は、自動的にペンシルベニアの結果待ちとなり、最悪で金曜もしくは前回同様に土曜まで当確は持ち越しという可能性が高いです。
シナリオ3:「トランプ勝利で早期決着」の可能性は高くない
各州レベルでは僅差でも、トランプ側が勝ち進むという場合もあります。とにかく、前々回の2016年では勝ってヒラリーを退けたわけです。それが再現される可能性は勿論あります。そうなれば、3州で44が245に乗るので289になります。ちなみに、ペンシルベニアが遅れるにしても、「ウィスコンシン+ミシガン」で25ですから、ちょうど270に到達して当確になります。
ただ、ウィスコンシンではハリス陣営が終始リード、ミシガンでもハリス氏の数字が戻る気配があるので、恐らくこの2つをトランプが奪還するというのは難しそうです。
シナリオ4:ハリスの圧勝はあるか?
今回はトランプ優勢の「ピンク」としましたが、「ノースカロライナ(16)」「ジョージア(16)」をハリスが取り、「ウィスコンシン(10)、ミシガン(15)、ペンシルベニア(19)」も確保。更に「アイオワ(6)、ネバダ(6)、アリゾナ(11)」も取ると、99を上乗せして325、このあたりがハリスの上限と思われます。
シナリオ5、トランプの上限は?
こちらは、基礎票の213にピンク(32)を足して、「ウィスコンシン+ミシガン+ペンシルベニア」の44、「アイオワ、ネバダ、アリゾナ」の33を加えた322が上限になりそうです。