中国製の星条旗を手に「おまじない」を叫ぶ米国民の不幸。もう「アメリカン・ドリーム」は二度と戻らない

 

転覆事故は必至か。米国内の医師グループから気になる指摘も

しかも1期目の時はまだ政界新参者で、人事も共和党エスタブリッシュメントの言いなりにならざるを得ない部分もあったが、今回のトランプは、とりわけ銃撃暗殺未遂事件以降は神懸かり的になり、「私は神様に守られている」と思い込む暴走状態に突入、全てを自分の思うままに仕切って周りをお友達や側近や賛美者で固めつつある。

とりわけテスラやX(旧ツイッター)の会長で世界一の大富豪のイーロン・マスクが、トランプ陣営に2億ドル(約310億円)を注いだことを鼻にかけパトロン気取りになり、政権移行チームの部屋に入り浸ったり、トランプとウクライナのゼレンスキー大統領との電話会談の場に立ち会ったりしているのは大きな問題で、こうした法とルールに背くお仲間同士の学芸会気分のようなものが国益を損なう危険が増していく。

そうした中でトランプの「裸の王様」化が進み、すでに米国内の医師グループから彼の虚言癖と見えるものには認知障害の傾向が影響しているとの指摘が何度もなされていることとも合わせると、暴走、逆走、衝突、転覆など何でもありの自殺的な粗暴運転が続くことになろう。

(メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2024年11月18日号より一部抜粋・文中敬称略。ご興味をお持ちの方はご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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早稲田大学文学部卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。現在は半農半ジャーナリストとしてとして活動中。メルマガを読めば日本の置かれている立場が一目瞭然、今なすべきことが見えてくる。

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