探偵という職業、どのくらい儲かるものなのでしょうか? 探偵メルマガ『探偵の視点』の著者で現役イケメン探偵の後藤啓佑さんが、その質問に詳しく回答しています。
探偵の現場だけやると儲かる?
僕も昔は他社さんの下請けで、頂いた浮気調査の案件の調査現場を頑張るという日常を送っていました。
「下請けで調査現場をやる」という仕事の中身はすごくシンプル。調査日の数日前に元受けから‘’調査資料‘’が届き、それを元に準備し、当日着手する。そして、調査後は数日以内に‘’画像と所感文章‘’を元受けに提出する。それで一仕事が終わります。
この作業を1か月に15回~20回ぐらい繰り返します。基本時間給で、5時間の現場なら5時間分の決められた料金が振り込まれる。すると、立派に一人は食べていけるのです。
文章にすると食べていくのは簡単そうですが、もちろんそこまで甘い世界でもありません。まず、元受けから仕事をもらうには、当然探偵としての実力が必要です。
「この人に任せておけば、証拠を撮ってくれる」
この信頼が無い人には仕事は来ません。つまり、ある程度業界で名前が通じないと、仕事は任せられません。元受けだって、お客様からの一生に一度とも言える仕事を背負っていますからね。
しかし、逆に言えばある程度現場をこなせるスキルを数年で会得さえしてしまえば、独立は難しくない業界ではあります。仕事も至ってシンプルですしね。しかも、業界として今はこの‘’現場の探偵‘’が少ない傾向にあります。
そして先程、この仕事は時間給と伝えましたがこの時間給、当然人によって変わってきます。例えばですが、まだまだ名前が知られていないと2000円、めちゃめちゃ有名な人だと6000円など。
時給6000円で、1日平均して6時間の現場、2時間の準備や報告業務としても、20日間働くと単純計算で売上は72万円! 仮に3000円だとしても36万円。一人なら全然食べていけますよね。
僕の知り合いには、時給5000円で30日働いて、毎月100万円以上を数年続けた先輩がいますが、彼は毎月の余ったお金を投資に回し、50歳手前でfireしました。すごい(笑)
タイトルの、探偵の現場だけやると儲かる?という問いに対しては、普通の中小企業よりは、夢がある額を稼げるのでは?という結論です。今回お話したのは、‘’独立して‘’、‘’一人で‘’、‘’下請けで‘’という条件です。
別の道としては、僕のように経営側になるというもの、数人の会社で働くというものもありますので、一概に全て探偵は儲かるとは言えませんが、まだ就職に悩んでいる人は、選択肢の1つに入れてみてもいいかもしれませんね!ただ間違いなく、5年以上業界にいないように。。。絶対他の仕事できなくなりますよ(笑)。
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