昼と夜で売上に大きな差が出るラーメンチェーン店。どうしてこうなったのか?

 

■昼別・夜別での数字の差

<昼について>

全店舗前年比でプラス!

100.7%~110%までランチに関してはしっかりと売上を伸ばされていました。

特に不振店でもランチに関しては、

売上105.3%=客数98.8%×単価106.6%

このような結果でした。

客数が若干マイナスなのでテコ入れはしますが、これだけ見ると許容できる範囲内の数字でした。

つまりランチに関しては競合比較した上でも十分優位性があり、値上げも受け入れられている。

それで考えると、より一層積極的に価格改定はしやすい状況が揃っていました。

<夜について>

なんと全体の4割が前年比でマイナス!

業績全体ではプラスでしたが、ランチで伸ばしてディナーで落とす。このような状況だった訳です。

不振店ではこのような数値に。

売上94.0%=客数89.7%×単価104.8%

これは黄色信号ですよね!

上述の単価で数字をちょっと維持している形なので、これでの追加値上げなんて絶対にNG!

満足度=価値/価格

これが釣り合っていない状況でした。そのため、これの原因把握と対策を素早く行う事が必須でした。

■夜が不調になりやすい訳1

店長の働き方改革における労働時間減がオペレーション不全に繋がっていた。これが課題でした。

各店舗の店長陣は全員がランチ中心で、ディナーは別社員さんにバトンタッチ。

このバトンタッチした後に、「任せっぱなし」で価値の管理が一切できていない状況でした。

売上構成比率として、

昼:60%

夜:40%

こうだったので昼に力点を置くのはわかります。しかし夜も40%もあるのでこちらももちろん重要です。

仕組みとしてのチェックリストなどはありますが、やはり一次情報の把握は大切。

短期的にオペレーション不全の改善を一気に推し進める事になりました。

■夜が不調になりやすい訳2

ラーメン屋ですがアルコールが安いので「中華飲み」の比率が高いのも特徴でした。

そしてこの層の離脱がーーー(『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』2024年12月9日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください、初月無料です)

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関西学院大学卒業後、新卒で船井総研に入社。当時史上最年少にてフード部のマネージャー職へ。その後事業承継と起業を行い、 京都にて外食・中食業態を複数経営しつつ、多くの企業をサポート。事業規模は年商2,000万~1兆円企業まで幅広いです。外食/フードデリバリーが専門領域なので、それについての情報を書いています。

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