「センサーライト」という安価で効果的な防犯機材
予算が限りなくあるならば、セキュリティの高いマンションに住まいを変え、番犬を飼って訓練をすれば、日本国内であればかなり安全だと言えよう。
訓練された大型犬は、そこらの自称格闘家よりよっぽど強いし、まじで強い犬種は逃げただけで警察官が総出のフル装備で探すことになる。
セキュリティーが高いマンションは、スマートキーが無ければ自動ドアが開かないし、エレベーターで指定階を押すタイプではなく、スマートキーに登録された階にしか止まらないから、入居者以外の侵入はまず不可能だ。それに、コンシェルジュや警備員が常に出入りを見張っているから、最近流行りの無差別強盗がマンション内に侵入することは至難の業だし、もし入れても、今度は出れなくなる上に、すぐに通報されるだろう。
しかし、そんなこと普通の暮らしの人はできないわけで、予算に限りもある中で対応する必要がある。それには、侵入しづらい環境つくりが大切になる。
簡単かつ安価に防犯機材を導入するなら、センサーライトが有効だろう。
そもそもセンサーライトは、1,000円台から商品があるし、コンセントから電源を供給できるものや、ソーラーパネルが付いていて電源不要のものもある。
ただし、ソーラーパネルのものは、電源不要であるものの、容量に限りがあり、頻繁に点灯するなどしていると、電池切れを起こすことになる。
今回は、電源コンセントから電源を供給するタイプにして、2階のベランダに2台設置した。
ベランダにはエアコンの室外機があり、エアコンと室外機を繋ぐダクトは、粘土パテで埋めてある。粘土パテは200円もしないから、これを交換してしまえば、室内のコンセントから電源を取り、外に設置するセンサーライトに電源を供給することができる。
これなら、派手に点灯を繰り返してもブレーカーが落ちない限り、センサーが反応する範囲に人が入れば、ライトが点灯する。
基本的に侵入盗や強盗の類は下見を必ずする。センサーライトがついていると、光るから犯行が発覚しやすく、通報されるリスクが高くなる。また、センサーライトがない家とある家で比較すれば一目瞭然で、防犯意識が高いということになり、他にも防犯カメラや通報装置がついている可能性を彼らは考えることになる。
つまりこれが、侵入されずらい環境を構築するという基本につながるのだ。
センサーライト本体は、大抵、万力の容量で何かに挟み込むように取り付けることになるから、結構いろいろな場所に取り付けることができる。
2階のベランダの柵に1台取り付け、庭面からの侵入に備え、もう1台は、カースペースと玄関の範囲がセンサー範囲になるように設置した。
これで、敷地の近くを通ると、ライトがピカッとつく。
通販サイトで購入可能な「警察官立寄所」のステッカー
合計で1万4,130円使ったことになる。まだ少し予算が残っているので、他に不安なところはないかと聞くと、まだまだ不安そうで、やはり「闇バイト」いわゆる無差別連続強盗が心配だという。
予算があれば、警備会社と契約するなど、様々な方法があるが、やはり、予算がない。もはや無理な相談なのだ。
うーん、と頭を捻り、耳をぽんポン叩いてみても、出てくるものはない。
ただ1つ策はあった。
コンビニや銀行によく貼ってある「警察官立寄所」のステッカーである。各地域の防犯協会で配布していたりするが、基本は、コンビニや銀行などに配布するなどしているはずだ。なかなか手に入らない品だと思われているが、このステッカーは普通に通販サイトなどで二枚セットで800円程度で買うことができる。
そこで、これを、門扉と玄関にしっかりと貼ってみた。
悪いことをしようとしているなら、ドキッとするだろう。よく見ればカメラがあり、センサーライトもついているわけだ。
おばあさんとお孫さんが、大満足したところで、その場を後にした(実際は下見で設置するものを決めて、全て届いてから設置したので2回行った)。
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