【追悼】小倉智昭さんと100メートル走。記者に「じゃあ今から走ってみる?」勝負をもちかけた小倉さんの負けず嫌いと男の美学

2024.12.11
 

本当に病気なの!?と驚いた、小倉さんと不倫の話

もうひとつ、小倉さんで思い出すのは、7年前に『週刊文春』が報じた“大手新聞社の美人記者との不倫”騒動です。

膀胱がん公表の翌年のことでしたから、本当にがん患者なのかと疑いたくなるような騒動でした。

この文春砲に小倉さんは、自らがMCを務めていた『とくダネ!』という朝の情報番組のオープニング・トークで、「自宅で映画を観たりしたのが、密会って言われたら密会なのかもしれませんが~中略~ただ、そっちの方はご無沙汰ですけど(笑)…」と、見事に軽く笑いに変えていらっしゃいました。

映画も大好きだった小倉さん、御自宅には最新鋭の映像・音響システムを揃えたシアター・ルームも作られていましたから、話題の映画を誰かと一緒に鑑賞することも多かったようでした。

この騒動の真実は、小倉さんの絶妙なトークでかわされましたが、その後の様々な有名人の“不倫”に関する擁護発言は、情報番組のあり方に賛否両論を呼ぶことになります。

主婦がほとんどの視聴者である朝の情報番組のMCが、彼女たちが忌み嫌う不倫疑惑を騒がれ、なおかつ不倫を擁護するようなコメントを発するのはやはり致命的だったのかもしれません。

視聴者からの「他局にチャンネルを変えました…」という意見も多かったと耳にしました。

「もう頑張らなくていいですよ…」と医師から告げられた小倉さん。今頃は天国で大橋巨泉さんや、親友だった萩原流行さんと再会できて、大いに盛り上がっているのではないでしょうか。

ご冥福を心からお祈り申し上げます。

プロフィール:芋澤貞雄

1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image by: Manabu Yukawa, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

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