日本で多くの募集が出ているという闇バイト。楽して簡単に稼げる仕事という売り文句に誘われて応募してしまうといいますが、その手口は海外で募集されるものも出てきているとか。今回のメルマガ『詐欺・悪質商法ジャーナリスト・多田文明が見てきた、口外禁止の「騙し、騙されの世界」』では著者の多田さんが、現在の闇バイトの実態と、ミャンマーの詐欺グループの摘発事案について紹介しています。
海外で募集される闇バイトも出てきている
昨年12月27日に、警視庁は、台湾国籍の男2人を、警察官になりすました詐欺(あなたはマネーロンダリングに加担した疑いがあると言いがかりをつける手口)で、時価で2700万円ほどの金塊を60代女性からだまし取った、詐欺容疑で逮捕しています。男らは、SNS上の「楽に簡単に稼げる仕事がある」といった闇バイトの書き込みを、台湾で見て応募し来日したということです。
また20代のマレーシア人は昨年10月に宮崎市の80代の女性の自宅の前に置いたお金をだましとろうとして、詐欺未遂の容疑で逮捕されています。
この人物も、SNS上から仕事の紹介を受けて、来日して詐欺の「受け子」を行っています。
闇バイトの募集は、国内だけでなく、海外でも行われています。
国内の闇バイトへの警戒が強まり、日本人の実行犯の確保に難しくなればなるほど、この手法による募集が増えていく可能性があります。
最近の詐欺グループは、金塊や現金を玄関先においておくように指示していますが、それは日本語の話せない来日した外国人に盗ませるためのものだと考えられます。まずは、この非対面でお金をだまし取る手口を知って、身を守るようにしてください。
この記事の著者・多田文明さんのメルマガ