トランプは「白馬に乗った正義の騎士」ではないけれど
ところが日本のマスコミは、こうした闇に光を当てようとしているトランプ氏たちの側を逆に悪人や変人に仕立て上げ、これを叩くことで、本当の巨悪から目を逸らしているのです。
何とも情けなく、恥ずかしい限りです。
ただ、いくら白を黒と言い繕(つくろ)っても、歴史の流れを引き戻すことはできません。彼らの思惑には関係なく、歴史の歯車は回り続けます。
だからと言って私は、トランプ氏を白馬に乗った正義の騎士とみなすような幻想を信じてはおりません。
100%完全な人も、100%正しい人も世の中にはいないはずですから、彼も彼なりに間違いは犯すでしょうし、失敗も仕出かすでしょう。
また、私なんぞが知らない「利害関係」や「思惑」が水面下で動いていても不思議はありません。
ただ、これまでのバイデン政権やハリス氏が大統領になるような未来よりは、少しばかりマシな世の中になりそうだと感じている、そんなところです。
ですから、「トランプ革命」に便乗したり浮かれ騒ぐつもりもありません。トランプ政権が日本の政治経済状況を改善してくれるといった甘い期待も抱いてはおりません。政治的なレベルにおける「他力本願」を信ずるつもりはないからです。
世の中、「自力更生」が基本です。それに、「虎の威を借りる狐」というのもあまりいただけません。
あくまで冷静に事態を見つめたいと考えています(そのためには、日本の主流メディアのような偏向報道では困りますが)。そして、こうした「変化」を、自分たちに都合の良いように、何とかチャンスに変えられないかと虫の良いことを夢見ているのです。(メルマガ『富田隆のお気楽心理学』2月8日配信号「冬の小梢」「自家中毒」より抜粋。この号の他の記事(「愛の汎化」「シジミのミ」)もお読みになりたい方はご登録ください。初月無料です)
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