ウクライナと中東の戦火が世界に広がるという最悪の事態
ゴールデンウイーク前には就任から100日を迎え、何らかの進展が強く期待されるところですが、それまでにトランプ氏のみならず、世界に、そしてガザやウクライナで戦争の犠牲と死の恐怖に晒される人たちにとって、平穏を取り戻すきっかけになるようなディールが成立するか否か。
その答え次第では、ウクライナの戦争と中東の戦争が繋がり、地中海を越えて、すでに不安定化しているアフリカに飛び火し、逆側ではコーカサス地方・中央アジアでの紛争の種が一気に芽吹いて、世界的な戦争に発展するかもしれません。
特に核保有国であるロシアが、国際秩序を完全に無視し、それを破壊して、隣国にエゴむき出しで攻めかかったこのショックは、これまでの地域紛争とは種を異にする大きな危険性をはらんでいることを、私たちは再認識しなくてはなりません。
再度、核兵器が国際的な議論および交渉の机上に上ってきた今、大きな懸念を持つと同時に、トランプ氏という一見めちゃくちゃな“アメリカのリーダー”の登場で、一気にすべてに解決をもたらすという奇跡を期待したくなるのは、私だけでしょうか?
来週はニューヨークに赴き、核兵器禁止条約の会合に参加すると同時に、調停グループのメンバーとも協議をする予定です。
以上、今週の国際情勢の裏側のコラムでした。
(メルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』2025年2月21日号より一部抜粋。全文をお読みになりたい方は初月無料のお試し購読をご登録の上、2月分のバックナンバーをお求め下さい)
この記事の著者・島田久仁彦さんのメルマガ
image by: Gints Ivuskans / Shutterstock.com









