BEV性能比較
BEVとしての性能では、boZhi 3Xの14.98万元の航続距離が520kmに対して、元PLUSは510km。
急速充電は30%から80%までがboZhi 3Xは24分だが、元PLUSは30分かかる。
電池容量こそboZhi 3Xが58.37kWhに対して、元PLUSは60.48kWhとなっているが、それ以外のBEV性能は両者拮抗。
最も重要な航続距離や充電時間で勝るboZhi 3Xに軍配が上がりそう。
ADAS能力比較
スマートドライブに関して、LiDARの有無が決定的に違う。
また、チップはboZhi 3XがエヌビディアのOrin-Xに対して、元PLUSはOrin-Nか国産としており、やはりboZhi 3Xが上回る。
これは計算能力に如実に表れ、boZhi 3Xが254TOPSに対して、元PLUSは84/128TOPSにとどまる。
これにより、元PLUSは高速道路限定のNOA(ナビゲーションオンオートパイロット)のみであるのに対して、boZhi 3Xは都市内でもNOAを実現している。
車内環境比較
車載システムはまだ不明な点が両者ともに多いが、boZhi 3Xは米クアルコムのスナップドラゴン8155を採用する。
コンソールディスプレイはboZhi 3Xが14.6インチで、15.6インチの元PLUSに後塵を拝し、また元PLUSにはあるが、boZhi 3Xに無いものとして、HUDと冷蔵庫がある。
トヨタも価格競争上等?
元PLUSの他、この分野には吉利(Geely)の銀河「E8」もあり、両者の月販は1~2万台(元PLUSのATTO3としての輸出を除く中国販売のみ)。
boZhi 3Xもまずはここを目指すことになるが、BEV 1車種の月販1万台はトヨタのみならず、外資合弁でもVWのID.3など数えるほどしかない。
この製品力で中国で売れない、となると、もう他の手段が見当たらない、そんな背水の陣的なモデルでもありそうだ。
また、トヨタがこの方面でBYDを代表とする中国勢による価格競争に真っ向勝負する、というよりも引き込まれた、とも受け取られる可能性がある。
出典: https://mp.weixin.qq.com/s/uh8mV6DCKdLG1rWoT9vT-g
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