独裁者プーチンに「停戦受け入れ」を懇願するトランプの腰砕け。米国民のみならず世界中の人々が払うことになる大きなツケ

 

完全に崩壊したトランプとその政権への微かな期待

トランプ大統領再登板前には「これぐらいの強力なキャラクターでなければ、解決不可能と思われる紛争を止めることはできないだろう」と微かな期待を寄せていましたが、場当たり的で、鮮明なビジョンを持たない外交・安全保障の姿勢に触れて、期待は崩壊し、代わりに言葉では言い尽くせないほどの絶望と失望、そして恐怖が襲ってきています。

近々、アメリカ政府の担当者も交えた調停のための協議が行われますが、今回ほど、参加に際して気が重いことはありません。

トランプ政権再誕生からあと1か月ほどで100日が経ち、何かしら具体的な成果が必要とされていますが、その“成果”の影で罪なき多くの一般市民が命を落としていることを忘れてはなりません。

まあ、何ら成果を挙げられず、それを誰かのせいにして、自らは生き延びようとするのかもしれませんが、そのツケはアメリカ国民のみならず、世界中の人々が払うことになるのではないかと懸念しています。

私の懸念や認識、分析がすべて杞憂に終わることを切に願います。

以上、今週の国際情勢の裏側のコラムでした。

(メルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』2025年3月28日号より一部抜粋。全文をお読みになりたい方は初月無料のお試し購読をご登録下さい)

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