隙を見せたら国税に金をむしり取られるのが日本
では、当局は何を期待していたかというと、これまで自分で確定申告をしていた零細事業者やフリーランサーが、税理士に依頼するように仕向けたかったのです。
昨今の情報化社会の影響で、零細事業者やフリーランサーも、自分で確定申告をするようになりました。
ネットで調べたり本を買ったりして、難しい申告を自分でこなすようになったのです。
が、そういう事業者が増えれば、税理士の収入が減ってしまいます。
そこで、所得税よりもさらに難解な消費税の申告義務を負わせることにより、税理士に依頼する事業者を増やそうという魂胆だったのです。
フリーランサーの中には、消費税の負担だけではなく、申告手続きの負担に耐えられずに廃業したり転業している人もかなりいたようです。
このように今の日本では、社会のあらゆるところに利権が張り巡らされ、お金をむしり取られる構造になっています。生きていくためには、油断も隙もあったもんじゃない、ということになっているのです――
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image by:Jeffrey Hayes, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons