なぜ、日常的にGPSを使う探偵は「GPSを信じすぎるな。目を信じろ」と語るのか?

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GPSを使った調査、探偵業界ではメジャーなもののようです。しかし、メルマガ『探偵の視点』の著者で“イケメン探偵”こと現役探偵の後藤啓佑さんは、「GPSの使い方」について一般の人に伝えておきたいことがあるそうです。それは一体何なんのでしょうか?

GPSが教えてくれないもの

探偵業界で今も昔も多いのが「GPS」での調査です。

特に最近のものは、車に取り付けた端末で、対象者の動きをリアルタイムで確認でき、移動履歴も記録に残る。

まさに「お手軽な探偵」です。

ですが、GPSを日常的に扱う探偵として一般の方に伝えておきたいことが1つ。

「GPSでは、“本当に知りたいこと”は見えてこない。」

たとえば、旦那さんの車両にGPSを取り付けたとして15分間コンビニの駐車場に車が停まっていたとします。

GPS上では、ただの「停止中」。

でも実際に現場を見れば、運転席で誰かと電話しているかもしれないし、隣に停まった車両の持ち主(浮気相手)と接触していたかもしれない。

はたまた、シティホテルの駐車場で2時間停車しているという情報が取れていても実際はホテルの隣にあるカフェで商談しているかもしれない。

このように、GPSは「点」と「線」は教えてくれますが「間」にある感情や気配までは映さないのです。

こういったことが見えずに、GPSの情報だけを「真実」だと捉えてしまうと事実が見えなくなり、やがては妄想に取り憑かれ、誇張無しに精神が歪んでいってしまいます。

GPSはあくまでも、「取り付けたもの(車など)がそこにある」ということを忘れずに、参考程度で使うのがベスト。

そして、探偵の仕事は、そういった情報の裏側を読み解く仕事でもあります。

どこに行ったかだけでなく、なぜそこに行ったのか。

何を感じていたのか。誰と、どんな表情で時間を過ごしていたのか。

それを読み取るのは、AIでもGPSでもなく、現場に立つ“探偵の感覚”。

テクノロジーは、探偵や調べたい人にとって強力な武器になります。しかし、最後に真実を見抜くのは、結局は人の目です!

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平成3年生まれ。探偵歴10年。愛知県出身。好きな調査シーンは張り込み。19歳から探偵の修行を始め、他の職業をやることなく社会に出て現在までずっと探偵。中高生の頃から中南米地域に興味があった為、好きな探偵と中南米を合わせよう!ということで23歳のときに中南米で探偵をする為グアテマラ入りをする。グアテマラにて活動後、事業の基盤作りの為帰国。まずはアジアからということで現在はバンコクやマニラなどでの調査を経験しながら、国際探偵への道を走っている。多くの男女トラブルや企業内外の調査を受けている。

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