さて、ここで若干深く、報道についての話をしましょう。
報道機関においては、記事の見出しを付ける担当者と記者は違います。
記事の見出しをつける担当者は社の方針に基づいて見出しをつけます。見出しが記事内容とずれている事はままあります。
このニューヨーク・タイムスでも記事見出しはトランプ批判でも、実際に記事内容を読んでみると「あれ、トランプの言っている事も理があるなあ」と感じます。
署名記事で責任があるので単純なトランプ批判にならないのです。
ところが日本の報道では、表題も内容もトランプ批判だけになっている事が多いのです。トランプ政権側からの見方が抜け落ちます。
結果として日本人の大多数が「なぜトランプ大統領を米国人の半分が支持しているのだ?? バカなんだろうなあ」と感じる事になります。
以前にも述べたように私の「トランプ主張にも理がある」と感じる情報元の8割以上はニューヨークタイムズの記事が元になっています。
日本の報道ではそういった情報が抜け落ちるのです。不思議な事です。
PS
ハーバード大学が自らの立場を鮮明にしてトランプ政権と対立したことは学問の府として素晴らしい事です。その気概はあってしかるべきでしょう。何度も言いますが、問題は偏りすぎた報道の仕方です。
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