「トランプとハーバード大学が対立」報道、米国よりも日本の記事が「偏り過ぎている」証拠

 

さて、ここで若干深く、報道についての話をしましょう。

報道機関においては、記事の見出しを付ける担当者と記者は違います。

記事の見出しをつける担当者は社の方針に基づいて見出しをつけます。見出しが記事内容とずれている事はままあります。

このニューヨーク・タイムスでも記事見出しはトランプ批判でも、実際に記事内容を読んでみると「あれ、トランプの言っている事も理があるなあ」と感じます。

署名記事で責任があるので単純なトランプ批判にならないのです。

ところが日本の報道では、表題も内容もトランプ批判だけになっている事が多いのです。トランプ政権側からの見方が抜け落ちます。

結果として日本人の大多数が「なぜトランプ大統領を米国人の半分が支持しているのだ?? バカなんだろうなあ」と感じる事になります。

以前にも述べたように私の「トランプ主張にも理がある」と感じる情報元の8割以上はニューヨークタイムズの記事が元になっています。

日本の報道ではそういった情報が抜け落ちるのです。不思議な事です。

PS
ハーバード大学が自らの立場を鮮明にしてトランプ政権と対立したことは学問の府として素晴らしい事です。その気概はあってしかるべきでしょう。何度も言いますが、問題は偏りすぎた報道の仕方です。

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・株式会社ピンポイント・マーケティング・ジャパン 代表取締役社長  ・情報経営イノーベーション専門職大学 客員教授 ・法政大学大学院イノーベーションマネジメント研究科 兼任講師 慶應義塾大学を卒業後、米国バンカーストラスト銀行にて日本企業の海外進出支援業務に従事。カーネギー・メロン大学でMBAを取得後、家業の建築資材会社の販売網を構築するべくアメリカに子会社を設立。2000年、ピンポイント・マーケティング・ジャパンを設立。海外のエージェントとディストリビューターを使った販路網構築・動機づけの専門家として活動を行っている。2015年「中小企業が『海外で製品を売りたい』と思ったら最初に読む本」を、2017年「海外出張/カタログ・ウェブサイト/展示会で 売れる英語」をダイヤモンド社から上梓。

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