飲食業界では、2億、10億、30億と「3つの年商の壁」があると言われます。その壁を何度も超えて30億円の年商を叩き出すのは一筋縄ではいきません。今回、外食・フードデリバリーコンサルタントの堀部太一さんの発行するメルマガ『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』では、地方の専門業態にもかかわらず年商30億円規模まで伸ばした支援先でおこなった戦略を紹介しています。
地方で専門業態ながら年商30億規模まで伸ばせた事業モデルの考え方
飲食では年商の壁ってよく言われます。
- 2億円:社長がプレーヤーから監督への転換
- 10億円:社長以外に経営幹部が2名程度
- 30億円:勝てる事業モデルの完成
みたいなイメージです。
そんな中で今回は年商30億円突破のご支援先。紆余曲折ありつつ事業成長されたのですが、それをどう突破されてきたのか。
今日はそこを振り返っていこうと思います。
■専門性を打ち出す理由
ゼロイチのフェーズ。そこでは「絶対に勝てる一番の武器作り」でした。
やっぱり「ここでしか食べられない」の業態・商品力をどう作るか?が起点。
売上=MS×商圏人口×シェア
こう見ても業績アップの順番は右側から。
- シェアを最大限高める!
- 多くの商圏からご来店頂く!
- 商材付加で利用頻度を増やす!
このような感じですね。
こちらのご支援先もまずは定番業態から。全国にFCチェーンがある業態の「グルメ型」路線での切り口で展開。
「◯◯を食べるならここだよね!」
ここを積み重ねてこられました。
■専門から総合化へ
実際にシェア理論で分析するとこちらは脅威の50%超え!
繁華街ではなくロードサイドという事もありますが1店舗辺りの売上が順調に伸びてこられました。
「◯◯を食べるならここだよね!」
これは達成されているので次は来店頻度と利用シーンの最大化。
具体的に言えば、
- 来店頻度の切り口
和食での商品カテゴリーの拡充。うどん・蕎麦・丼・小鉢類などなど。
- 利用シーンの切り口
法事・慶事・宴会などなど。
これを一つずつ増やしてこられました。
最初は「専門性がブレるのでは?」という心配も出てきました。
しかし上記の通りシェアはしっかり勝ちきり、そこの商品品質は絶対に落とさない前提。
そのため、より幅広い需要を伸ばす事ができました。
このタイミングで事業フォーマットとしては、
坪数:80-100坪
年商:0.8-1.5億円
このような幅になって来られました。
これの確実性が高まってきたので、後は「出店計画」だけです。
飲食の事業計画って突き詰めると、
年商=1店舗平均年商×店舗数
こうなってくるわけです。そのため、勝ち筋が見つかれば、店舗数をどう伸ばせるか? になる訳です。
この記事の著者・堀部太一さんのメルマガ