私が米国株の暴落を利用して「定期的な固定収入」を実現した方法。「資本主義の魔術×仕組み化」で資産が増え続ける当然の理由とは?

 

配当は株さえ保有できれば誰でも手に入る

働かなくても勝手に現金が振り込まれる環境を作るのは、誰にとっても悪い話ではない。配当はまさに、それを実現してくれる資本主義の魔術である。猛烈に働いている富裕層もいるが、働きたくない富裕層も多い。この働きたくない富裕層はみんな配当をもらってブラブラしている。

重要なのは、配当は株さえ保有できれば誰でも手に入るという点だ。

普通の人も意識してそれをやれば、もらえる配当を増やしていける。最初はこづかい程度かもしれない。だが、その配当を再投資し、現金で足し、株数を増やしていけば、もらえる配当はどんどん膨らんでいく。

その株式を保有している限り、企業が毎年利益を出し続け、配当を出し続ける限り、その企業からは定期的に収入を得られる。

たとえば、1株当たりの配当金が80円で、1000株を保有していれば、年間8万円の配当が入ることになる。S&P500の企業であれば年に4回に分けて支払われることが多く、3か月ごとに2万円が入る。

保有銘柄を複数に分散し、年間の配当を平均化すれば、毎月安定した収入として生活費の一部をまかなうこともできる。

資本主義では自分が働くのではなく、カネに働いてもらったほうがいい。配当をもらっていると、その感覚が身に染みてわかってくる。自らの労働時間を切り売りせずとも、資産が利益を生む構造に乗る。

配当金は年々増えることもある。増配企業を保有していれば、同じ株数でも受け取れる金額は増えていく。S&P500の企業の中には、数十年以上も増配をしてきた企業がいくつもある。私が17年保有しているコカコーラやペプシなども毎年のように増配している。

財務基盤がしっかりした企業を選び、分散投資を徹底すれば、永遠に配当がもらえて、しかも額が増えていく。労働収入が不安定になりつつある現代において、配当という仕組みは、生活基盤を補完する有力な手段である。

高齢層も、毎月5万円、年間60万円の配当収入を確保できれば、家賃や食費の一部に充てることが可能となる。現金として手元に入ることの安心感は大きく、特に年齢を重ねたあとの生活設計では重要な役割を果たす。(次ページに続く)

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