なぜJTC(日本の伝統的大企業)は「無駄な会議」が好きなのか?わが国最大の暗部を徹底解剖!攻略法をマスターして同期に差をつけよう

 

JTCで資料へのダメ出しが繰り返されるのは「上司も正解を知らないから」

まず、何度も繰り返されるダメ出しの原因は、上司の側が「自分が期待する資料の要件定義」を持たないまま作成を発注している点にあります。

つまり、上司の側に「資料のビジュアルや表現に関する要件」もしくは「資料でアピールしたい内容の具体化」について、あるいはその両方についての定義がないということです。

この「ない」というのにもいろいろな側面があり、慌てていて考えずに発注したという場合も、そもそも無能なので発注方法が分からないとか、作成側の作業が見えていないという場合もあります。

もっといけないのは、内容に関する関連知識がなく、何をアピールしたらいいのか良くわかっていないという場合です。

こうした場合には、自分に資料作成を発注(命令)している上司のスキルに大きな問題があるわけです。直属の上司に問題があるのですから、対応は基本的にそれほど難しくありません。人柄は良いのだが着任早々で関連知識がなさすぎるという相手なら、こちらがどんどん提案していけば着地点に行けると思います。

ただ問題は、スキルがないのに権力だけは付与されていると勘違いしている上司、つまり面倒な上司の場合です。

その場合は、あまり提案を強めにすると心理的にダークな方へ追い詰めてしまい、お互いに不幸になるので、一つの解決策はテンプレートにしても内容にしても、複数オプションとして提示して、相手に選ばせるというテクニックです。

後からダメ出しされて成果がムダになるよりは、こちらのほうがはるかに効率的です。自分で立案できないダメ上司でも、複数案を見せられて「選ぶのは自分」ということになると、そこで権限行使ができたように思って、メンタル的に問題を起こさずに素直に従ってくれるからです。(次ページに続く)

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