なぜJTC(日本の伝統的大企業)は「無駄な会議」が好きなのか?わが国最大の暗部を徹底解剖!攻略法をマスターして同期に差をつけよう

 

直属上司がまともなのに資料作りが大変なのは「経営陣が無能だから」

もう1つ別の問題として、資料を発注してくる上司は一定の理解もスキルもあるのだが、その資料を見せる相手に問題があるケースがあります。

たとえば、営業部長はいい人だが、担当役員が面倒な人なので、営業キャンペーンの企画を大げさにプレゼンしないといけない、しかもその資料のビジュアルとかに難癖をつけられやすいので要注意――というような場合です。

畑違いの分野から移ってきた担当役員とか経営トップ、例えばオーナーのダメ2世とかが、よくこういう問題を起こします。

では彼らは、どうしてプレゼンのビジュアルに難癖をつけてくるのかというと、内容そのものについて背景知識や判断スキルが「ない」ので、ビジュアルに難癖をつけるという権力行使を通して権威を誇示したがるのです。

本当はこの種の権力行使は権威を傷つけるのですが、それはともかく、スキルがないことによるダメ出しということになります。

この種の状況は本当に面倒です。多くのJTCでは、部長は部下に資料を作らせながら、役員やオーナーの悪口をタラタラ本音ベースで語って、妙な連帯感を醸し出してバカバカしい作業を一緒にやるというのが、「あるある」になっています。

ところが本当に厳しいのは、部長が役員とかオーナーに病的な忠誠心を持っていて、作業をさせる若手との間で「ホンネの上層部批判」ができず、ひたすら作業を一本調子で強いる場合です。

これを下手に受け止めたり我慢するとこちらが消耗してバカバカしいので、心の中で経営陣と部長をまとめて罵り続けてバランスを取るしかなくなります。この種の構図は、かなり悪質なので、会社脱出を考えたほうが良いかもしれません。(次ページに続く)

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