なぜJTC(日本の伝統的大企業)は「無駄な会議」が好きなのか?わが国最大の暗部を徹底解剖!攻略法をマスターして同期に差をつけよう

 

誰も発言しない会議が存在するのは「黙っている人がキーマンだから」

もう1つのムダな会議として、参加者の多くが発言しない会議というものがあります。その場の中で、一番偉い人が延々と喋るだけで、その他も数名しか発言せず、その他大勢は話を聞いてメモを取っているだけ、そんな会議です。

例えば、外資系の企業からスカウトされて入ってきた「ばかり」の人が、その会議の中で「2番目か3番目ぐらいに偉い」ポジションを与えられて参加していたとします。すると「何だこの会議は、黙って聞いている奴がゾロゾロいる。ムダだから、連中は次回から出席させるな」などと言うことがあるのですが、実はこれは間違いです。JTCの法則をまったく知らないと言えます。

JTCの会議では、ベラベラ喋っている人には権力はあってもノウハウも情報も持っていないのが普通です。管理スキルもありません。管理スキルがあったら、まず現場や最前線から喋らせますが、そんな発想はないのです。そんな部長さんが、仮に1時間の部会を仕切るとします。そこで自分は10分だけ喋って、残りの時間は質疑応答とか現場からの問題提起などをさせたら、自分の無知無能をさらけ出して破綻してしまいます。

ですから、一方的に喋って終わりにするのです。もちろん、それでは実際の仕事は回りませんから、会議が終わってから古株を呼んで「この案件はまったく経緯が分かってないのでブリーフィングよろしく」とかヒソヒソやるわけです。また、現場も異議があっても、その場で言う権利はなく、会議後に根回ししつつジワジワ進めるという感じになります。

これにも簡単な公式があります。それは「黙っている人が多い会議では、その黙っている人にノウハウと情報がある」という法則です。(次ページに続く)

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