『天下一品』閉店ラッシュの真相。FC契約都合で撤退も「スープが薄い店舗ばかり消えている」という天一難民の直感が「鋭い」理由

2025.05.28
by 東山ドレミ
 

閉店した『天下一品』は、どの店舗も「昔から」スープが薄かった!?

T雄さんと同様の意見はネット上でも散見される。≪天下一品の●●●店はスープが薄かったから…≫≪あの味だと、まあ潰れても仕方ない≫といった感想だ。

この「スープが薄い天下一品ばかりが閉店に追い込まれている」という見方について、先のフード業界ライターにあらためて聞いたところ、意外な事実を教えてくれた。

「先ほどもご説明したように、首都圏の天一閉店ラッシュはFC契約や業態転換に起因するもので、『天下一品』全体の味が劣化しているわけでも、経営難に陥っているわけでもありません。これは各社報道のとおりです。

ただし、『スープが薄い天下一品ばかりが潰れている』という一部の人々の直感がまったくのデタラメかというと、そうも言い切れない面が実はあるんですよ。むしろ、鋭い味覚を持った方かもしれません。

というのも、いま続々と閉店している系列の天下一品は、旧A社時代から『味が薄い』『スープが薄い』と言われることが非常に多かったからです。そんなの気のせいだ、という擁護もありましたが、個人的にも、たしかに薄味に感じた記憶があります。

つまり、『スープの薄い天下一品が(味の劣化によって経営難に陥り)閉店に追い込まれている』という見方は間違っていますが、『閉店した天下一品の店舗は、だいたいどこも昔から妙にスープが薄かった』というのは、ある程度まで事実かもしれない、というわけです」(フード業界ライター)

このライター氏によると、同系列の『天下一品』はこの6月末で完全消滅。T雄さんが通う三宿交差点の池尻店は別系列のため、当面なくなる心配はないはずだと教えてくれた。

根強いファンが多い『天下一品』のラーメン。難民になりたくない人は、なるべくスープが“こってり”している店舗を新しいホームグラウンドに選ぶといいかもしれない。

image by: melvil, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

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