まれに見るグタグタぶり。山尾志桜里氏「会見翌日に公認取り消し」でハッキリした国民民主党の軽さと玉木雄一郎氏の節操のなさ

 

もともと党代表が務まるような器ではない玉木雄一郎

山尾氏の記者会見における態度は、以前と変わらず、国会議員としての資質を疑わせるもので、まったく評価できるものではありませんでした。

しかしながら、そのような山尾氏の自己中心的な性格や人間性をも十分に把握した上で立候補を要請したのは、そもそも党側です。にもかかわらず、党自らが開催を促していた記者会見の直後、その内容の是非を問わず、突如公認を取り消すという国民民主党の対応は、さらに無責任で不誠実と言わざるを得ません。

もともと、玉木雄一郎氏は、党代表が務まるような器ではないと思います。その存在が余りにも軽いのです。

彼自身、グラビアアイドルとされる女性との不倫が報じられただけでなく、その女性を党から立候補させようとしていたことも伝えられています。

また、少し前には、初参加したダボス会議(世界経済フォーラム)の様子を、自ら興奮気味にSNSへ投稿していましたが、そもそもダボス会議がどういう素性のものなのか、十分に理解しているとは思えません。

全体として、政治家としての慎重さや戦略性、リスク管理能力を欠き、極めて軽率で脇の甘い人物という印象を強く受けます。ハニートラップなどにも簡単に引っ掛かってしまうような危うさを感じます。佐高信氏は近著 『玉木、斎藤、立花、石丸の正体 – SNS政治家を撃つ』(旬報社)の中で、玉木氏のことを「ニセ者」で「バカ者」と一刀両断しています。

103万円の壁についても「手取りを増やすために絶対に勝ち取る」と何度も訴えかけていたにもかかわらず、結局自民党から手玉に取られただけでさしたる成果はありませんでした。

もともと護憲派だったのが、その後改憲派に転じているようなところなども信用できませんし、原発については、電力総連を抱える連合がバックにいることもあってか積極推進派です。また、小池百合子都知事や旧統一教会と親密なことも知られています。

今回の山尾氏擁立問題では、山尾氏自身の問題もさることながら、国民民主党という政党の頼りなさと軽さに耐えられない思いを新たにしました。

もともと旧民主党が分裂して出来た政党ですが、この政党が存在する意味がわかりませんし、何故玉木氏のような人物が代表なのかもまったくわかりません。自民党に代わる保守政党としての期待も一部にはあるようですが、私にとってはまったく信用できない政党の一つです。

(本記事は『『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』~時代の本質を知る力を身につけよう~ 』2025年6月13日号の一部抜粋です。このつづきに興味をお持ちの方はぜひご登録ください)

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辻野 晃一郎(つじの・こういちろう):福岡県生まれ新潟県育ち。84年に慶応義塾大学大学院工学研究科を修了しソニーに入社。88年にカリフォルニア工科大学大学院電気工学科を修了。VAIO、デジタルTV、ホームビデオ、パーソナルオーディオ等の事業責任者やカンパニープレジデントを歴任した後、2006年3月にソニーを退社。翌年、グーグルに入社し、グーグル日本法人代表取締役社長を務める。2010年4月にグーグルを退社しアレックス株式会社を創業。現在、同社代表取締役社長。また、2022年6月よりSMBC日興証券社外取締役。

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